しまむらかずお&カノンズSP  ソング・リスト

その③ 「た行」~「な行」

 

19. 断髪記念日

   ♪あしたはお休みだから朝一番に 髪を切りに行こうと決めました…。めったにないことですが、この歌詞は私の作ではありません。この歌詞は知り合いの若い女性が、当時のmixiにその思いをぶちまけるかのように書かれていたものでした。あまりにも素直で、勢いのある別れ歌…強がりの言葉の奥に見える切ない女心に動かされて、思わず歌にしたものでした。彼女はすでにママになっていて、今、子育てまっ最中ですが、今でもその言葉のセンスに圧倒されます。別れ歌なのに、なぜか元気になれる歌です。

 

20. とこしえの…

  ♪とこしえの生命が あればいいのにね…。

 どんなに大切な人でもいずれいなくなる日がやってくる…そう思うとやり切れなくて、永遠の命、なんていうフレーズが頭をよぎりました。そんなものはないとは分かっていても、何だか辛くなるのです。でも、まだ来ない明日を嘆くより、一緒にいられる今を、もっともっと大切に、と思い直して生きることに決めました。私だってあなただって、いつかは消えていくのですから、なおさら今を、と思います。命や寿命なんていう言葉に近づいた歌になりました 

 

21. 突然のLOVE SONG

  ♪今さらながらに キミを愛してる…。

 困ったもんです。いつまでたっても好き、っていうのでしょうか。ふっと突然にその人への思いを浮かび上がらせることがあります。過ぎ去った昔は、すべて美しくなる、という言葉がありますが、過去が美化されてしまうのは要注意ですよね。それでもそれは「懐かしさ」からではないと私は思うのですが、女性たちから「それは未練だ」と決め付けられてしまいました。困ったもんです。切ないけれど思い溢れる歌になりました 

 

22. 童里異夢(ドリーム)

  ♪子どもの頃見た夢 今頃どこに眠ってるの?…。

 こんなアップテンポで、しかもドラムスのキックがズンズンと響く曲に、どうしてこんなにも幼い詩が乗っかったのでしょうねえ。不思議です。「子どもの時に出来なかったことは、大人になったらやればいい」でしょ? でも、大人になったら忘れるのでしょうかねえ。または、大人になったから、やめるんでしょうかねえ。大人と子どもって、いつの間にすり変わるのでしょうねえ。ボクも早く大人にならなくっちゃ(笑)。 

 

23. Never Forget3.11を忘れない~

 ♪私は忘れない あの日を忘れない…。

 東日本大震災の翌年の夏、クルックの子どもたちと一緒に福島へ行きました。避難所となった施設を5か所巡りました。そのうちのひとつに富岡町の皆さんの仮設住宅団地がありました。富岡町は第一原発の隣の町で、桜の町だと聞きました。歌や踊りやゲームでの交流の集いのあと、一人のご老人とお話をしました。「ワシが生きとるうちには、あの桜はもう見られんじゃろ」…そう言ってフッと笑いました。私は何も言えなくなりました。どうぞお元気でと握手しただけでした。何も出来ない私ですが、せめてその人たちを忘れない人でありたいと思っています。そんな思いの込もった歌になりました。 

その①

「あ」行へ

その②

「か・さ」行へ

その④

「は」行

その⑤

「ま・や・ら」行へ